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テレビの楽しみ方

これも2年近く前に書いたものですが、ご希望がありましたので再掲載します。

コメントまで全部お読みいただいているゲストの皆様はご存じでしょうが、私は以下のようなコメントを書いたことがあります。

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なお私は顔見知りではない政治家、芸能人、スポーツ選手その他の有名人には敬称を付けません。敬称を付けないのが有名人に対する礼儀だと信じております。
どこかのTV局みたいに「夏目漱石さん」「井原西鶴さん」といった表現は使いません。
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これに対し、ある読者から質問がありました。

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ちなみに、有名人と非有名人の線引きはどこですればいいとお考えでしょうか?
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困りましたね。取りあえず「直感」「主観」と答えておきましたが、芸術家、芸能人、プロスポーツ選手を志し、努力している人たちの究極の目標は報道や批評で肩書敬称なしで扱われることなのです。認識され、特定されることなのです。「お笑いタレントの明石家さんまサン」とは呼びません。「さんま」で通じます。そのレベルが目標なのだと、私のボーカルの先生も言っています。

ところが例のテレビ局の早朝報道番組は「文豪芥川龍之介サン」なのです。さらに局側から出ている連中は「ヤムヲオエナイ」に統一しています。
かつて、この番組のファンたちの掲示板がありました。私は、ここで「敬称が無礼なときもある」と主張し、更にアナウンサーたちの間違いを指摘し続けました。
オーストリーという国の存在を知らないアナウンサーが現れたのもこの番組です。「今はどういう採用試験をやっているのか」と批判したら、その日を以てこの掲示板がなくなりました。

実は私、この会社の最初のテレビ・アナウンサー採用試験を受験したのです。最終のマイクテストで「声のピッチが低すぎる」という理由で不採用になったのですが、その時の筆記試験には西ヨーロッパの白地図に国名を書き込む問題がありました。ソ連時代ですから東を外したのでしょう。とにかくオーストリーを知らなければ筆記で落第のはずですが、いまは容姿の方が重視されるようです。

なお、一部では未だに語り継がれている「イチニチジュウヤマミチ」は別の局の夕方の番組でした。美貌で売り出したアナウンサーが「旧中山道」をこう読んだのです。彼女は間もなくテレビ局を去り、バラエティ・タレントになりました。

テレビって、面白いときもあるんですよ。
銀行の「破綻先様」「破綻懸念先様」ほどではありませんが...

Commented by AAA

>いまは容姿の方が重視されるようで

私なんかは「容姿だけを重視」されたと思ってしまうことが時々あります。それにしても「イチニチジュウヤマミチ」はいい!!
Commented by BBB

アナウンサー達の話す言葉の影響力はとても強いですから、正確に伝えて欲しいですね。 聞き慣れてしまえば、「夏目漱石さん」も不自然じゃなくなってしまうのが怖いような・・・・

P.S. もし、その頃、「容姿の方が重視」でしたら、Author様は、合格されていたのでしょうね。 (^O^)

Commented by Author

AAA様

「イチニチジュウヤマミチ」はその瞬間を視聴したんですよ。サラリーマンだったのに平日の6時台になぜ家にいたのが不思議ですが。
最初は私もわかりませんでした。今でもメインキャスターを務めている女性アナウンサーが「キュウナカセンドウノアヤマリデシタ。ツツシンデオワビ、テイセイシマス」と言ったのでやっとわかった次第です。

私も「容姿ばかり」と表現しようとも思ったのですが、チョット優しさを見せました。本心は「容姿ばかり」です。呼吸法も発声法も、基礎がまるでなっていません。

Commented by Author

BBB様

>P.S. もし、その頃、「容姿の方が重視」でしたら、Author様は、合格されていたのでしょうね。 (^O^)

もちろんです!!!!

Commented by CCC

容姿もどんなモンだろう?凸凹だけじゃないか。
まあ、容姿となると好みの問題ではありますね。

Commented by DDD

イチニチジュウヤマミチは最高ですね。真剣に何のことか、考えました。旧中仙道の文字を見ても、一瞬わかりませんでした。
ちょっと、笑いのつぼにはまってしまいました。
小生も、小さい会社ではありますが、採用の側になっています。現在は、中小に応募してもらえる人材に、容姿すらも求められないのが現状です。一般常識は、現社員にも期待できません。

Commented by Author

CCC様

>容姿もどんなモンだろう?

ダンナ、それ言っちゃおしめえよ、とも言えないんですな、これが。
「イケメン・アナ」「美人アナ」と言われて「どこが?」ってぇ場合が少なくありません。
しかしアナウンスのドジは時に最高の娯楽になりますから、オマエ等、あんまり勉強するなよ!

Commented by Author

DDD様

>ちょっと、笑いのつぼにはまってしまいました。

ウッシッシ。
しかも実話ってところが凄いでしょう。「小説よりも奇なり」です。

>一般常識は、現社員にも期待できません。

「自分達は常識人だ」と意外に本人たちは思っているかもしれませんよ。
「DDDの方が非常識だ」なんて(笑)。

Commented by DDD

そうですね、今の若い人から見れば、私は、宇宙人かもしれません。この文章も実は かな 打ちをしているものですから。 宇宙人ではなく化石だと思われていますね。 きっと

Commented by EEE

>「声のピッチが低すぎる」

ってことはやはり「渋い」感じですかな。バリトンかバスか?
あるいはもっと「ドスのきいた」感じですかな。
田端義夫はかなり高いですが、お好きなようですね。

Commented by Author

>かな 打ちをしているものですから。 宇宙人ではなく化石だと思われていますね。 きっと

ハハハ、互いに相手は異星人だと割り切って暮らすのも知恵ではないかと思います。それに、彼らの中にも「かな打ち」はいるでしょう。我々夫婦は二人ともOccupied Japanに暮らしたことがあるので英文タイプはほとんどブラインドタッチですが、セガレ共は「かな打ち」です。

Commented by Author 

EEE様

ト音譜面で言いますと、学生時代はずっとはみ出したEから上に突き出たGまで使っていました。だから混声合唱では二役を務められました。
今は下はG、上は線内のE♭までですか。(再掲載注:”上に突き出たG♭まで”戻りました。)

>田端義夫はかなり高いですが、お好きなようですね。

高いから憧れなんですよ。トニー・ベネットも憧れです。
まして、三代にわたる三大テノールを持っているのですから、正常じゃありませんね。
アナウンスで「ドスを利かす」勇気はありませんでしたね。
サラリーマン時代に内職として某局でジャズのDJをやっていたときは時々ふざけて河内弁で凄んでいましたが(笑)。

Commented by EEE

>サラリーマン時代に内職として某局でジャズのDJをやっていたときは時々ふざけて河内弁で凄んでいましたが(笑)。

Author様のコメントの多くは最後の一行で笑ってしまいますね。さすが、というか道灌じゃなかった同感いたします(笑)。
Commented by FFF

「イチニチジュウヤマミチ」事件があったとき、それを他局のバラエティ番組でカラカッテの報道をしていたのをご存知ですか。ところが、これまた容姿端麗な?女子アナでしたが「他局の女子アナが、キュウチュウサンドウをイチニチジュウヤマミチと読んだそうです」とやってしまい、ホストがあわてていました。

Commented by Author

>Author様のコメントの多くは最後の一行で笑ってしまいますね。

一部の編集者には「スカンク先生」と呼ばれています(笑)。
しかし、最後の一行しか考えないための失敗もあります。
たとえば、

>国内旅行からのお早いお帰り、お待ちしております。

>私は待ってませんが(笑)。

間に「ありがとうございます」を入れたつもりが入っていません。BBB様に大変な失礼をしてしまいました。

Commented by Author

FFF様

>これまた容姿端麗な?女子アナでしたが「他局の女子アナが、キュウチュウサンドウをイチニチジュウヤマミチと読んだそうです」とやってしまい、ホストがあわてていました。

それは知りませんでした。こういうの「錦上花を添える」の範疇に入るのでしょうか(笑)。

by convenientF | 2008-06-05 15:54