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精度向上!    


いま「脳と心はどこまで科学でわかるか」(東大社会人科学講座―生命科学編)という本を読んでいます。saheizi-inokoriさんのように速くは読めず、ようやく半分です。
家事や介護で時間を取られるから遅いという言い訳が可能かもしれませんが、実は、読んでいる途中で別なことを連想して道草を食うからなのです。

各個人の計算や論理的思考の速度を「fMRI」という手段で客観的に測定できるようになったことは知っていましたが、この本の他の内容は無知な私には驚きばかりです。

「心」、「魂」は肉体の外に存在し、肉体が死んで骨だけになっても「霊魂」は生き残る、という主張はいまでも優勢のように思えます。この「霊魂不滅説」を唱える人々が本気でそんなことを信じていると到底思えません。合意の上での嘘だと私は断言したいのです。

しかし「霊能師」と称する芸能人が演じてみせる「霊視」その他のショーにおける「お告げ」を信じる人、重要な意志決定を下す際に占い師などに頼る人は多いようです。「霊魂不滅説」を固く信じている人は日本の全人口の過半数を占めるように見えます。一寸でも否定的な言葉を吐くと十字砲火を浴びます。だからこそ、「脳と心はどこまで科学でわかるか」に紹介されているような技術が私を助けてくれる日が来ると信じたいのです。

ところが、そうした技術を社会が活用するのも容易ではないようなのです。たとえば「振り込め詐欺」に引っ掛かる人はMRIで特定できるようになっています。被害を受ける前に保護することが可能になっています。成人健康診査のように中高年の市民を診断すれば詐欺被害を受けそうな人を抽出できます。

そうした人々の名簿は高く売れるでしょうね。

by convenientF | 2009-05-11 14:48