10月29日(水)、退院後2週間チェックで脳内、およびatheromatous plaqueが蓄積されて血栓を飛ばす動脈を検査した結果「問題なし」の判定を得ました。さらに認知症の兆しも見あたらないそうです。帰途、久し振りで手をつないで(ウソ)盛り場を彷徨きましたが、歩行速度も、同じくダメージを受けた左手の機能も、発声・発音・用件や意思の伝達も3年前ぐらいのレベルに戻りました。

帰り着くとガックリ疲労を感じ、そのまま眠ってしまいました。翌朝、イヌたちのケアだけをして昼間で眠り続けです。妻がPTSDを発症してから2年余り、彼女の監視、介護、看病そして家事労働だけの毎日だったのです。わずかな息抜きはイヌたちのケアとブログぐらい。この間、BMIは20.7、体脂肪率は15.0未満に低下し、血圧は100前後~70前後です。「メタボ」なんてインチキ基準にもほど遠い状態。

商売の政治経済関係の日英訳や雑誌記事の連載記事は締め切りが守れないのでずっと中断。

どうやら、そうした生活からようやく解放されそうなのです。しかし雑誌の連載記事、書きかけの単行本は古い記憶を呼び起こして固有名詞も時系列もできるだけ正確に書きたいのです。年寄りは古いことを良く覚えていると言われますが状況によるようです。いつになったら記憶が戻るでしょうか。

日英訳の世界には、多分、戻れないでしょう。英日の場合のように「翻訳メモリー」と呼ばれる類型別の文例集といったツールはなく、内容の理解と連想力の勝負です。その連想力が相当程度低下しているはずです。
一応、過去20年間に自分が手がけた文章をデータベース化してあったのですが、最近はバックアップしておらず、マシンダウンとともに消えてしまいました。バブル経済、日本版REITの誕生、バブルの崩壊、ホリエモンや村上ファンドの事件、新自由主義の台頭など、史料としても多少の価値はあったと思うのですが。

当面はブログのコメントや投稿で日本文の書き方とキーストロークの練習を重ねて元の暮らしにできるだけ近いところへ帰っていき、ひいては世界平和に資したいと思っています(ツチヤ教授から拝借)。




いま気になっていること
*麻生が「3年後の消費税値上げ」を言い出したが、品目別税率に少しでも言及したのは与謝野馨だけ。品目別を提示すれば国民の抵抗が弱まるだろうに。
*伊藤ハムの事件では、どの報道も「シアン化物」と言うだけで「通称“青酸”」とすら表現しない。報道規制も極まれり、か。
*海上自衛隊によるインド洋上給油については米軍にもあまり知られていないとか。しかも11月4日の選挙でオバマが勝てば不要になりそう。それでも国会での騒動の種にする。
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by convenientF | 2008-10-31 16:05
今月の月刊「文藝春秋」は麻生と鳩山の兄ちゃんがドカンと誌面を浪費しているのであまり読むところがない。二人の寄稿、といっても文章担当の誰かの代筆に決まっているが、私は1文字も読んでいない。TV情報ではこの寄稿の内容は早期解散を前提としたものだそうだから、まさに紙とインクと運賃の浪費だ。一般に現役の政治家や経営者の名前で書かれている文章は白々しい。途中で「バカヤロー!偉そうなことぬかしやがって」と呟いて放り出すことになる。引退した人の自慢話の方がまだ可愛くて付き合える。

『新・官僚亡国論』はチョットだけ面白い。「保坂正康」というノンフィクション・ライターが「高橋洋一」(元内閣参事官)、「佐藤優」(起訴休職外務事務官)、「岩瀬達哉」(年金業務・社会保険庁監視等委員会委員)に取材してまとめたレポートだ。

*平成12年を最後に外交官試験はなくなった(中略)….TOEFLで六百点を取れないようなキャリアが入ってくるようになった(佐藤)。
*財務官僚といっても主流派のほとんどは法学部出身。経済学も数学も、専門的に学んだことはないという人も少なくない(高橋)。
*ある社保庁の人間が「記録問題はいずれ片付くのだから、ガタガタ騒ぐことじゃないよ」と言う。どういうことか尋ねると「だって人は死ぬじゃないの」(岩瀬)。
*「官僚は間違える」「官僚は個益を追求する」という前提に立って、すべてを考えるべきではないだろうか(保坂)。


報告されている事実は重要で意味のあるものばかりなのだが、日本語、というか数値の理解表現が決定的に間違っている記事もある。『医療・薬の無駄が数千億円』(塩田芳享)だ。

*(二十年間に患者負担額が二兆円から四・七兆円に増えたことを指摘し)二・四倍も増加している。
→正しくは二・四倍に増加。“二・四倍も増加”したら金額は“六・八兆円”(2.0+2.0×2.4)だ。
*(最高血圧の)標準値を百八十から百四十まで下げることで、約三十倍も患者が増えることになる。
→正しくは三十倍に増加。


こんな区別がつかなくてもライターは大「文藝春秋」に原稿を売り、編集者は給料をもらえるようになったのだ。目出度い。

連載の『インテリジェンス交渉術』(佐藤優)は相変わらず面白いし、『資産を守るのは投資より貯蓄』(荻原博子)は私と全く同じ考え方を説いており、『名著講義』(藤原正彦)も十分読めるだけに、上記のような日本語の間違いにはガックリする。

月刊「文藝春秋」のほかに毎号買っている雑誌は「週刊新潮」と「週刊文春」だ。「週刊新潮」は噂話級の報道が面白いし、「週刊文春」は今週の「三浦和義自殺とロス疑惑」のようにジックリ取り組んだ解説が楽しめる。

しかし、なんと言っても「週刊文春」の「ツチヤの口車」というコラムは愉快だ。日本一笑えるページだ。見事な日本語操縦術だ。毎週買ってきたら真っ先に開く。書いているのは「お茶の水」で哲学を講じている「土屋賢二」教授。
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by convenientF | 2008-10-18 14:37
皆様

妻の今回の脳梗塞による入院に関しましていろいろご迷惑ご心配を掛けまして申しわけありませんでした。

本10月15日(水)退院し、ただいま帰宅いたしました。
院長兼担当医の見解では再発の危険はきわめて低いとのことですが、一層用心に用心を重ねて天命を全うしたいと考えております。

とりあえずご報告申し上げます。
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by convenientF | 2008-10-15 16:04
カミサンの入院などでドタバタしている間に、世間ではいろいろ興味を引く出来事が起きています。

77歳で年金生活の父親が51歳で無職の息子を殴り殺しました。自分の財布から現金を抜き取ったところを父親が目撃したからだそうですが、普段から盗んでいた模様。
この事件、テレビでぱっと報道されましたが新聞は追いかけなかったので詳細はわかりません。私は、息子が51歳で無職、である理由、経緯を知りたいのですが、報道できない事情があるのでしょうね。

留学斡旋業者が倒産しました。業者の説明会には債権者、つまり、すでに費用を払い込んだ留学志望者たちが全国からやってきて抗議の嵐でした。実に知的な人々でした、さぞかし高度な学習を目的に留学するつもりだったのでしょうね。

世界中で株価が大暴落し、通貨市場では円が高騰しています。恐慌と言えるでしょう。株価が急降下し始めたのに「ウチは投資信託だから大丈夫です」と落ち着いている個人投資家がテレビに現れてビックリしましたが、郵政民営化後に生まれて初めて投資信託というものを郵便局で買った人たちの理解はその程度なのかなぁ、とも思ってしまいます。
投資信託ではなく株そのものの売買をやっている個人投資家もテレビのニュースにゾロゾロ登場しましたが、中年と呼ぶには若すぎる男性や専業主婦という中高年女性ばかり。この種の客は市場としては無視できる程度の存在だと思うのですが、テレビ屋さんとしてはインパクトがあると思って紹介しているのでしょうね。

おっと、それ以前に東大法学部卒の高級官僚から国会議員になり、文部科学大臣になったことのある人物が麻生内閣では国土交通大臣に任命されたのに数日で辞任しています。何ともスゴイ教養を証明する発言が理由でしたが、私が最も感銘を受けたのは「日本人は単一民族」との仰せでした。
しかし、この種の認識は彼が元祖ではなく、「日本に差別されている少数民族はいない」とのたまった総理大臣がいました。この総理大臣も東大法学部卒です。この大勲位の総理は、広島市の原爆病院視察の際に「病は気から」と言ったり、「黒人は知的水準が低い」なんて恐ろしいことも仰いました。
こうした教養の高さが明らかになると「東大法学部」のブランド価値はさらに増するのでしょうね。

いま思い出す出来事は以上です。
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by convenientF | 2008-10-13 15:12
脳梗塞で緊急入院した妻が順調以上のペースで回復する中、10月9日(木)にDick(ブルドッグ、6歳)の口蓋部腫瘍切除手術を行いました。

朝食抜きで午前9時に入院、といってもエレベーターで1階へ下りたところがペット病院です。まず鎮静剤の皮下注射、それからDickのために特に調達したという大きなマスクで麻酔ガスの吸入。
生まれて初めての麻酔が全身麻酔です。

飼い主の私は、麻酔が効かず、CTの造影剤にはアレルギーショック、空腹を感じることがないし汗をかかないという異常な体質ですがDickは正常だったようです。

午後2時過ぎに「全部終わりました。あと2時間ほどしたら迎えにおいでください」との電話がありました。体重が35キロ超で巨大な頭部を持ち、しかも非常に神経質なので今までできなかった血液や寄生虫の検査も、麻酔のついでにやったのです。

迎えに行くとまだフラフラしていました。それでも建物の入り口、エレベーターのドア、家の玄関までいつも通り歩きました。問題は玄関の先です。

私の家の玄関は3階ですが、イヌたちが暮らしている居間書斎のフロアは2階なので玄関脇の螺旋階段を降りなければなりません。ふらついているDickは流石に階段の上で躊躇しました。私は後肢を抱えてやり、励ましながらソロソロと降りさせました。こういう場面では信頼感がすべてですね。降りきると15歳のビーグル、Charlieが待っていて顔をDickにすりつけました。

口腔内の手術なので舌には未だ鎮痛剤が効いており、赤黒くなっていて垂れ下がったままです。自分で動かせません。自力で水も飲めません。ここで無理に水を流し込んで窒息死させてしまう飼い主が少なくないと聞いています。私はスポイトで垂らしてやりました。

舌の色が正常になり、自分で舌を使って容器から水を飲んだのは夜半近くになってからでした。この状態でお粥などの柔らかい食物を与え、窒息死させてしまう飼い主が少なくないと聞いています。私は、噛まなければ飲み下せない堅いビスケットとジャーキーを食べさせました。堅い物ならば自分のタイミングで噛み砕き、飲み込めるからです。

朝には完全にいつもの、というより口の中の邪魔物がなくなった分機嫌が良いDickになりました。Charlieと連れション、追っかけっこ。眠くなると私の足や膝を枕に大鼾。これで問題が一つ解決。

妻の方は新しい方の梗塞が消えてしまい、リハビリの効果も上がっているので連休明けに最終確認の上退院となりそうです。こちらも解決か。

どうだい?
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ウチはいいなぁ!
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(Dickの体の左は壁、右がフロアです。要するに仰向け)
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by convenientF | 2008-10-12 13:53
脳梗塞をずっと研究してきたドクターとして著名らしい院長の病状説明を受け、帰宅しました。

要するに、タイミングが早かったおかげで「りえさん」ご指摘の通り「血栓溶解剤」が間に合った上、その後の「脳保護薬」が有効に働いているそうです。原因としては「頸動脈狭窄」の疑いが非常に濃いのでその対策を講じた上で、遅くとも来週半ばには退院だそうです。

退院後1年は外来通院になるようですが、先月から移った精神科(看板は「神経内科」)の向かいなので能率的な通院スケジュールは組めそうです。

発音、握力、歩行速度は、すでに1月の1回目の梗塞より前の常態に戻っています。つまり今回の治療が前回の損傷に対してもある程度効果を発揮したということのようです。

「“運”だけですよ」と院長は笑っていました。

皆様から寄せられた多くの暖かいお言葉に、改めてお礼申し上げます。

(内緒ですが、以前はカミサンが海外旅行や入院で留守をするとノビノビした気分になったものですが、70歳を過ぎてからは何となく落ち着かなくなりました。情けない話)
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by convenientF | 2008-10-06 15:47
前記事への自らのコメントとして下記のように補足しています。
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救急車で搬入され、応急措置が終わって「とりあえず」の病室に入れられたとき、当直看護師に「今日は日曜日で事務がおらんから無理やろけど、できるだけ早う個室にして欲しいねん」と言うといたんですわ。「とりあえず」の病室は六人部屋やけどウチのヨメハン以外は全員「植物状態」。

ところが今朝になってもまだ「5人の植物状態老婆たち」と同室。昼間は植物状態でも深夜になると怪音奇声で眠れません。

そこで、今日初めて顔を見たナースに「入ったときから個室頼んであんねんけど」と言ってからが大騒動。当直看護師の報告漏れやけど責任追及やらなにやら....

そもそも我々夫婦が「個室」という人相風体をしてへんのが問題かもしれませんけど(^^;)。

結局、事務長との話し合いになり「最高価格(@50,000)の個室を半額に値引き」で手打ち。本日午後移転。
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一昨日(10月1日(水))に個室(トイレ、シャワー付き)へ移転したのですが、帰ってくると看護師から電話。
小銭やテレカを入れた黒い布製トートバッグがない、というのです。
しかし「黒い布製トートバッグ」なんて元来持っていません。

小銭やテレカは、私が衣類を入れていった大きい革製バッグの内ポケットに目の前で入れ、念を押してジッパーを閉めたのに。
夜8時頃になって「あった」と電話してきました。

昨日(10月2日(木))は彼女の妹が来てくれ、浴用タオルその他を運んだのですが、二人とも帰った後、何もない、と電話してきました。
入れた場所を全部言うと、やはり8時頃になって「あった」!

今回は今までの入院と違い、本は読まないしテレビも観ません。

私の母親は「脳梗塞」から「認知症」になり、延々90歳まで生きました。

母親と配偶者、二人の「認知症」と付き合うことになりそうです。
これ「老認(ロウニン)介護」って言うんですか?
私は「浪人」の経験はないんですけどね。
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by convenientF | 2008-10-03 10:21