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これは自業自得?      

23日午前8時45分ごろ、福岡県水巻町伊左座5、同町産業建設課長永沼良(ただし)さん(57)方で、永沼さんが犬用のおりの中で飼い犬の土佐犬にかまれて倒れているのを通行人が見つけた。

 同居している永沼さんの父親(81)が知らせを受けて、助けようとおりに入ったところ腕をかまれ、近くで建設作業をしていた北九州市八幡西区の建設業男性(33)と同県芦屋町の会社役員男性(51)が2人を助け出し、119番通報した。

 折尾署の発表などによると、永沼さんはのどや腕などをかまれ、外傷性ショックで死亡。父親は重傷で、救助した2人もかまれて軽傷を負った。


土佐犬に関しては過去にも多くの問題が提起されている。

http://plaza.rakuten.co.jp/bakarin/diary/200712060000/
http://durham97.exblog.jp/7767027/
http://cbband.exblog.jp/6727895/

といろいろあるが、ここでは

http://cbband.exblog.jp/6727895/

から要点を引用しておこう。

昨年、犬舎の掃除中に檻から出したまま繋がずにおいたため小学生が負傷した事件に関する判決が先日降りたばかりだ。掃除していた手伝いの女性は重過失傷害罪に問われ、「危険性への認識が著しく欠け管理がずさんだった」として禁固2年、執行猶予4年の判決が降りている。この判決の報道は広く伝えられたようだが、普及会飼育場での死亡事故は知られずじまいになるのか。
さらに、この死亡事故では誰も責任を問われない可能性が高そうだ。
だが私は土佐犬というイヌを天然記念物として保護し、その飼育方法を一般のイヌ並みにしている政府の重過失を問いたい。

土佐犬問題について、私は2006年5月7日に「躾は虐待?」と題した記事を当ブログに掲載している。1年も遡ってくださるゲストはあまりいらっしゃらないと思うので要点だけを抜き出しておく。

1.60年間で15頭のイヌを室内で飼ってきた私から見れば、あれは明らかに飼い主による殺人事件であり、傷害事件です。
2.そこで(私は)土佐犬の闘犬愛好者の掲示板に「10万年を超えるとも言われるヒトとイヌの共同生活の歴史を土佐犬が穢している」と書き込みました。すると「素人は口を出すな」との反撃が来ました。対して私は「お前等は潜在的殺人者だ。政界に働き掛けて社会から隔離する」と宣言したら、私の発言がすべて削除されました。
3.他のイヌと殺し合いの戦いをするように繁殖され、檻に入れられて欲求不満の塊になっている動物は、私の定義ではイヌではありません。猛獣です。
4.ブルドッグは長年ウシと戦うために飼われてきたイヌです。闘犬の一種です。しかし18世紀にウシとの戦いが禁止された後、愛好者たちの努力により、温厚で甘ったれの家庭犬に改造されました。
5.このブルドッグをブリーダーから譲って貰うとき、(私は)屋外で檻や鎖で拘束したりせず、室内で自由に生活させることを誓約しました。いくら温厚で甘ったれでも、フラストレーションが溜まれば危険だからです。体重は30キロ(2007年4月現在では35キロ)ですがプロレスラーを引きずり倒す力があります。
さらに充分な社会訓練を行うことも求められました。エレベーターに乗ったり、信号待ちをしたりしているときは命令しなくても座るように躾けました。


今回、飼い主を噛み殺した土佐犬はにはの頑丈な檻の中にある犬舎で生活していたらしい。行政の見解では、これで大型犬を飼育する条件は整っていたことになるらしい。飛んでもない話だ。

ゴリラ、オランウータン、チンパンジーと同程度、情緒面では彼らより鋭敏な大型犬を飼育する条件は設備では決められない。
絶え間ない対話とスキンシップが何よりも重要である。言語を持たないイヌとの対話はナンセンス、と思う方をイヌを飼うのをお止しなさい。友人に青山の高級マンションでグレートデーンを2頭飼っているヤツがいる。屋内放し飼いだが英語でも日本語でも対話ができる。それができなければ飼っている、共に生活していることにならない。

今回殺された「飼い主」と呼ばれる人物は、日頃から問題の土佐犬との対話、スキンシップを心がけていたのか。多分ゼロだろう。文部科学省認定の「天然記念物」の法的所有者、そして闘犬賭博の主催者の一人に過ぎなかったのではないだろうか。自業自得と言うしかない。

私は死者を無条件に悼むことには反対である。
by convenientF | 2008-06-23 19:41