ついに決断    

お気づきの方はお気づきでしたでしょうが、このところ、ある尊敬する先輩と老人専用住宅を研究してきました。その先輩は単身生活のお友達のため、私は私自身と妻のためでした。そして私の方が一足先に物件を決めました。

今まで住んできた家は、居住者は全員イヌを飼わなければならない、という奇妙な条件のついた集合住宅です。イヌのサイズも頭数も無制限です。現実には、最大でラブラドール系、頭数ではミニチュア・ダックスフント3頭といった程度でした。そこへ私は35キロを超える雄のイングリッシュ・ブルドッグに15キロを超える雄のビーグルを伴って入居したのです。目立ちました。テレビや新聞の取材が続き、いろいろ面白い経験をしたものです。

NHKテレビがきたとき、ブルドッグがつかつかとカメラに近寄り、レンズをぺろりとなめたので大変な騒ぎになりました。レンズは粘液には弱いようです。音声担当が並外れたイヌ嫌いで、私の談話を取るのに長時間を要したこともありました。

ここの住宅はほとんどがメゾネット・タイプであることも注目されたようです。各戸の中央に螺旋階段があるのです。これを見たヨーロッパ暮らしの長い級友の一人は「今は格好いいと思うだろうけど、年を取ると厄介だぜ」

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妻が3年前から脳梗塞に2度襲われて、この友人の警告が現実のものとなりました。手足の機能が劣化した妻が、この螺旋階段で頻繁に転倒するのです。そのたびに亭主の私が痩躯に鞭打って抱え起こすのです。亭主はますますやせ細ってきました。そして決断し、業界としてはまだ新しいらしい「高齢者専用賃貸住宅」を探し始めたのです。
ブルドッグもビーグルも他界し、今は小さなジャック・ラッセル・テリアとイタリアン・グレイハウンドを飼っているだけですが、それでも日本の貸家業界はイヌ嫌い。ようやく1社が応じてくれたので、他の条件はすべて無視して契約します。
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by convenientF | 2010-05-16 14:28