ヤバイ薬     

関東と山陰でほぼ同時に明らかになった30代半ばの女による男性連続殺人事件。犯人たちは友人でも知り合いでもなかったようだが同種の凶器を使っていたらしい。「睡眠導入剤」、通称「導眠剤」あるいは「ミンザイ」。

前々稿で書いたように、<何事にも“通”と呼ばれる人が存在し、あるいは“通”を自認してウンチクを傾ける人が溢れており>、そして私は「睡眠剤通」を自認しております。自ら服用した製品が20種を下らないのですから相当なモンでしょう。

だから、これらの連続殺人の被害者の遺体から睡眠導入剤の成分が検出されたと報じられたとき、両方で同じ薬剤が使われ、それは“○“に違いないと確信しました。「超短時間型」と呼ばれる内服薬で、飲むと30分以内に深い睡眠に入ります。しかし1~2時間でケロッと覚めてしまいます。不快感は残らないし、習慣性や依存症の危険も他の向精神薬と比べてずっと小さいようです。さらに致死量は150万粒以上と推計されているほどなので「最も安全な睡眠薬」と言えます。だから患者が睡眠不調を訴えると神経科精神科だけでなく、内科でも簡単に処方されます。

ところが、服用から睡眠までの間に関する記憶が消えるとか、特にアルコールと併用すると夢遊状態に入ることが指摘されています。だから「レイプドラッグ」(rape-drug)とも呼ばれ、盛り場やネット上では高値で取引されているそうです。複数の医療機関で処方を受け、貯めて売っている輩がいるのです。健康保険が適用されるので仕入れ値は安いのです。

関東の犯人「34歳の結婚詐欺犯」は自ら医療機関から手に入れていたようですが、鳥取の「35歳の元ホステス」は更に大量に所有していたそうです。前身が看護師だったから、という報道がありました。これはこれで追及すべき問題でしょう。

「最も安全な睡眠薬」と呼ばれていても、こうして殺人に使われたことが明らかになりましたし、レイプに使われたという事例は大きく報道されませんが大変な数にのぼるようです。

今日「法ピー」の判決が下るようですが、芸能人を汚染している覚醒剤よりも、この「最も安全な睡眠薬」の方が危険かもしれません。自分の意志とは無関係に、いつ、どんな被害を被るかわからないのです。


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by convenientF | 2009-11-09 11:32