木口小平喇叭卒    



SUICAやPASMOの専用改札機は、朝夕のラッシュ時には有効でしょうけど、乗車券利用者の方が多いはずの昼間は却って邪魔になるような気がするのですが….

先日、妻と一緒に隣駅の繁華街まで出かけたとき、いつもはタクシーで帰るのですが今回は駅ビルまで来てしまったので駅ビル内のJR乗車口で切符を買い、1つしかない乗車券改札機へ行ったら学生風の若い男が改札機にもたれてケータイでしゃべっています。



電話機を持った腕の肘と片足が改札機の通路にはみ出しています。私は一瞬立ち止まって男の目を見ましたが反応しません。電話の相手の顔しか見えていないのです。そこで私はわざと足に躓きながら肩を電話機に当てようとしましたが空振り。

内心ガッカリしながら改札機を通り抜け、数十センチ後ろの妻を振り返ると黙って自分の頭を指で指しました。私の肩は空振りでしたが彼女のヘディングは命中したようなのです。同時に後方で「キャーッ」「カワイソー」という若い女性たちの悲鳴。例の男は電話機を拾い上げて調べています。周囲には10人以上の大人がいましたが一様に薄笑い。中には拍手する人もいました。

エスカレーターのところへ行くと、今度は背の高い若い女性が乗り口に立って電話しています。私たちの前に高齢の女性が二人待っています。電話の女性は待っている人々の方を向いていますが目は虚ろ。エスカレーターに乗る気配は見せません。



妻の後ろに体格のいい中年女性がやってきました。情景を一目見て「チェッ、またか」と呟き、続いて大声で「そこのお嬢さん、アンタ乗るの?乗らないの?」

“お嬢さん”は電話で話しながら回れミギしてやっとエスカレーター乗りました。中年女性は「こんなヤツ、蹴り倒せばいいんだよ」と聞こえよがしに言いました。「蹴り倒したら警察に引っ張られるのはこっちですよ」と私が言うと「そうだわね。あーあ、災難だよ」

“お嬢さん”はエスカレーターが頂上に着いたことにも気づかず、見事にスッテンコロリン!しかし、転がったまま話し続けています。

日清戦争での木口小平喇叭卒を思い出しました。


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by convenientF | 2009-05-31 04:27